台風が来る前の暑さの理由は?台風一過とは違うもの?

台風が来る前に気温があがり暑いことがあります。その理由をまとめてみました。
台風一過という言葉もあり台風が通り過ぎると快晴で暑くなる事が知られていますが台風が来る前とは何が違うのか?
この記事では、台風が来る前に起こる急な暑さの原因と理由に迫ります。

 

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台風が来る前の暑さの理由は?

2017年に発生した台風5号は歴代の中で長期間存在し続けた台風としても有名になりました。

この台風が日本に接近した際に、日本海側の石川県などで気象史上最高となる39℃を記録。

台風が過ぎ去った後に台風一過といって雲のない空で猛烈な暑さになる場合がありますが台風が来る前に気温が上がる理由について説明します。

 

台風は一般的に日本の西南から向かってくることが多いですよね。

このとき台風から吹いてくる風は時計回りに吹いているため南から受けることが多くなります。

この風は温度が高く湿った空気であるため太平洋側では気温が高く、雨を降らせます。

しかし、この気温が高く湿った風は山を越えるまでに雨を降らせてしまうので山を越えて日本海側には暖かい空気だけを運びます。

 

水蒸気がなくなる分気温が高い空気が日本海側に流れ込むってことですね。

さらに山を越える際に空気の温度があがるという現象もあって山を超えた先で気温があがるのです。

 

これが石川県で39℃、新潟でも気温が大きく上昇したというカラクリになります。

京都のように山に囲まれている場所も同じような影響を受けやすいですね。

盆地の夏は暑くて大変です。

 

この山を越えた風の気温が大きく上昇する現象は一般的にフェーン現象といわれているものです。

台風がフェーン現象を引き起こす場合もあるのです。

ここでフェーン現象について確認しておきましょう。

 

フェーン現象とは?

山の斜面にあたったのちに山を越え、暖かくて乾いた下降気流となった風によってその付近の気温が上がる現象のこと。

空気中に含まれる水蒸気が凝縮する際に熱を放出させる凝縮熱がある。

そのため山の斜面を上昇すると空気は冷やされるが、湿った空気は温度が下がりにくい。

一方、山で乾燥した空気は、下降に従って温度が上がるが、山を昇るときよりも温度の変動幅が大きい。

このため元の気温よりも高くなる。

 

こんな仕組みがあるんですね。

実際気温がどれくらい変わるかというと。

http://gakuen.gifu-net.ed.jp/kishou/bbs/ans/figs/foehn.jpg

 

湿った空気は山を登る際に100mで約0.6度下がっていくと言われます。

しかし逆に山を降りる際は100mで約1度上がります。

2000mの山を超えた場合湿った空気は山を越える前に比べて約8度も温度が上がることになるんです。

なんと山を越える前より8℃アップ!!

太平洋側より日本海側の気温が高くなった理由がここにあるんです。

 

 

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台風が近いと夜になっても気温が下がりにくい状況に!

一般的に南からの風は湿っていて気温が高めですが夜になれば気温は下がるものです。

太陽からの熱がなくなるので気温が下がる傾向ですよね。

しかし台風の場合は日本に向けて常に高温多湿な風を吹かせるので結果的に夜であっても気温が下がりにくくなります。

そのため台風が近づいているとそれだけで気温が上がり夜になっても気温が下がりにくくなるのです。

湿度が高く気温が高いと問題になる熱中症。

この熱中症はこうして台風が近づいているときは夜でも注意が必要ってことになるんです。

 

 

台風一過との違いは?

台風一家ではないですよ。

そんな話はおいておいて台風が来る前の暑さと台風が過ぎ去ったあとの暑さの違いを確認しておきましょう。

台風が来る前の暑さの原因は上で書いたように暖かく湿った風

日本海側ではフェーン現象がその理由でした。

 

では、台風が過ぎ去った後の暑さの原因はどういうものなのでしょうか?

台風は熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速が約17m/s(34ノット、風力8)以上にまで発達したものを指します。

そして夏場は日本の周りに高気圧が存在しています。

アジア大陸側の高気圧と太平洋高気圧ですね。

台風はこの高気圧の間を縫うように進むことになるんです。

いわゆる気圧の谷に沿って進むことになります。

 


http://www.hitachi.co.jp/kids/kinopon/kinopontown/images/sky/03/ill13.png

 

このとき台風の中心付近では上昇気流、そして台風の西側では下降気流が発生し高気圧になります。

この高気圧は台風と一緒に動く移動性高気圧になります。

台風の過ぎた後に西から東へ動くので台風の通り過ぎた後は高気圧な状況となります。

 

高気圧なところでは雲が出来にくいので台風通過後の空は快晴になることがあるんです。

さらに台風通過時に大量の雨を降らせた場合は空気上の浮遊物やゴミ、チリも雨と共に地上に落ち余計に空が澄んでみえるというわけです。

また気圧が高いと空気中に含むことができる湿度も多くなるので結果的に湿度が下がるのでカラッとした感じになるんです。

気温が高くても湿度が低いとそんなに暑く感じないんですよね。

まあ台風が来る直前に蒸し暑い空気を運んできていたから余計、すがすがしく感じるのかもしれませんが。

 

ちなみに余談ですが

よく台風の風が雲を吹き飛ばすとか雲を運ぶという表現がありますが、あれって化学的な話ではないんです。

上で説明したように台風が通過した後は高気圧に覆われることになります。

高気圧の中では雲ができにくいので結果的にもともと雲があったとしても気圧があがるとなくなってしまうんですね。

台風が通り過ぎた後、雲がなければ台風が持っていったと感じてもおかしくないですものね。

 

 

台風が来る前の暑さのまとめ

台風が来る前は海から湿気を多く含んだ温かい風が吹くため結果的に気温があがります。

さらにそこにフェーン現象が発生することで山を越えた反対側の気温は一気に上がるということなんですね。

台風が来ると風や雨による被害が気になるわけですが、直接的な被害がなくても、昼だけでなく夜の気温も上がることになるので体調には気を付けていきましょう。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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