
宮城県にある鳴子峡(なるこきょう)
紅葉のシーズンにはブナ、ナラ、カエデなどが紅や黄に染まり、峡谷を紅葉が鮮やかに彩っています。
鳴子峡の両岸の断崖絶壁に生える木々の紅葉は絶景ですね。
絶景ともなれば、そこにあるのは混雑。
紅葉が見頃となれば車で来る人たちの大渋滞。
鳴子峡の紅葉時期の渋滞は半端なく混雑するため何も知らずに飛び込むと数十分で通り抜けることができる範囲に数時間。
大深沢遊歩道でハイキングと考えると、鳴子峡レストハウスに行きたい所。
鳴子峡の紅葉シーズンにはほとんどの観光客が鳴子峡レストハウスを目指すため、3つある駐車場は朝から満車状態。
そんな鳴子峡の紅葉が見頃な時期の渋滞の回避方法についてお知らせします。
また、列車を利用した渋滞回避方法の提案、紅葉の時期の鳴子峡の気温についてお伝えします。
目次
鳴子峡の紅葉シーズンの見頃な時期と見どころ
鳴子峡の紅葉シーズンは例年通りだと
10月中頃に色付き始め、見頃を迎えるのは
10月下旬から11月の初旬
わずか2週間程度が見頃になります。
鳴子峡のライブカメラ
→http://www.ntt-east.co.jp/miyagi/livecamera/camera03.html
鳴子峡は崖の高さは80m~100mで、幅の狭い所で10m、広い所では100mの「V」字谷をつくっています。
その切り立った鳴子峡谷の両側には、
立石、衝立石、獅子岩、仁王岩、虫喰岩、九曜岩、烏帽子岩、天柱岩
などの奇岩怪石がそびえ立ちその光景は圧巻です。
よく雑誌やポスターなどで鳴子峡の紅葉として紹介されている写真は2種類ありますね。
その2つは特に苦労しなてても辿り着けちゃう場所で、結構お手軽な場所にあります。
その2か所の場所を明確にしておきましょう。

こちらの鳴子峡の崖をつなぐ大深沢橋。
鳴子峡レストハウスの裏から大深沢橋を観た景色になります。
こちらの景色を観るのであれば天気も重要ですね。青空をバックに観れるといいですね。
そして、この電車と紅葉の写真

これは奥の細道ゆけむりライン(陸羽東線)が鳴子峡を渡る鉄橋ですが、この写真は上で紹介した大深沢橋から撮影できるんです。
こちらの景色は空を入れないので天候に左右されないのがいいですね。
とはいえ、大深沢橋からトンネル出口を観ることがでいる場所は一部です。
橋の上には三脚設置して電車を待つ人たちがいますので目安にはなりますね。
どちらかというと快晴だと、鳴子峡谷の影ができてしまったりするので多少曇っていたりするほうがいいですね。
この景色を撮るには望遠レンズが必要になります。
大深沢橋の橋からはこんな感じに見えて距離が結構あります。

すごいレンズではなくても50-300mmぐらいの望遠レンズを用意しておきましょう。
鳴子峡渓谷の鉄橋を電車が通過する時間はこちらの記事にまとめています
どちらの写真撮影スポットも簡単に行けるところです。
鳴子峡の写真として、この景色に憧れてきたのであれば同じような景色を自分のカメラで撮りたいですよね。
鳴子峡の紅葉シーズンの渋滞の回避方法

鳴子峡の紅葉シーズンというととにかく大渋滞するんです。
国道47号線が酷い
鳴子峡の紅葉シーズンの大渋滞は、鳴子峡レストハウスの駐車場に入る車の列で渋滞するんです。
鳴子大橋までは国道47号線ではなく江合川の対岸の道路を進めばスムーズに行くことが可能です。
しかしそこから先は47号線を通るしかないため、渋滞に巻き込まれることになるんです。
じゃあ、この渋滞を回避する方法を、車で来る場合と電車を利用する場合で見て行きたいと思います。
国道47号線は片側一車線で追い越し禁止のためすすまなくなるんですね。
鳴子峡へ車で来る場合の回避方法
鳴子峡レストハウスの駐車場は第1駐車場~第3駐車場の3つに分かれていますが、その収容台数はわずか150台ほど。
この台数で紅葉シーズンの混雑をさばききれるはずはないですね。
この駐車場の利用時間と利用料金は下記の通りです。
利用時間:午前7時30分~午後16時00分
利用料金:普通車500円、バス(中型)700円、バス(大型)1,000円、バイク200円
渋滞を回避するには、駐車場が朝は7時30分から空いていますので、8時前には到着したいところです。
ちなみに9時すぎには満車になるので気が抜けません。
帰りの渋滞は午後から始まります。
個人的には天気が良ければ夕陽に照らされる黄金の鳴子峡を見て欲しいので15時過ぎまではいたいところですね。
鳴子峡の周辺には他にも駐車場があり、上記第1駐車場から第3駐車場以外は無料です。
駐車場は以下の場所にあります。
この中でおすすめなのは鳴子峡トンネル近くの駐車場です。
(地図上で一番上にある駐車場)
それでも全部合わせても渋滞が発生しているのが現状ですので早めに行動。
鳴子峡の渋滞を電車を利用して回避

鳴子峡は大変な混雑ですが、この渋滞に巻き込まれない方法としてベストなのは奥の細道ゆけむりライン(陸羽東線)を利用することです。
鳴子峡の両側には鳴子温泉駅と中山平温泉駅があります。
鳴子峡までの距離はどちらの駅からも結構な距離。
中山平温泉駅からはバスが出ているので、バスを利用して移動するのもありです。
混雑の大部分は鳴子峡レストハウス周辺までなので中山平温泉駅から大深沢遊歩道の入り口まではバスで5分ほどで移動可能。
歩くと30分くらいかかるのでバスの利用を検討しましょう。
ここからなら大深沢遊歩道でのハイキングも可能ですね。
また、中山平温泉駅から鳴子峡温泉まで歩いて1時間半ほど。
途中に鳴子峡レストハウスなどによっても2時間ほど。
国道47号線をそのまま通っていくことになりますが鳴子峡の紅葉を十分楽しめます。
電車を利用する場合は、車で来ても途中から電車に乗り換えることになりますがどこで乗り換えるのがいいか?
仙台側から来る場合は、下手に47号線に入らず、古川駅周辺で車を止めて奥の細道ゆけむりライン(陸羽東線)を利用することをおすすめします
古川駅周辺なら駐車場も十分あるのでここから奥の細道ゆけむりライン(陸羽東線)を利用しましょう。
鳴子峡に宿泊して楽しむ
(元祖「うなぎ湯」の宿 ゆさや旅館)
鳴子峡の両側には鳴子峡温泉駅と中山平温泉駅があります。
この温泉を利用しない手はありません。
ハイキングで疲れた足で渋滞の中を運転して帰るのは大変なことですよね。
ですので、朝一で来て宿泊する宿に荷物を預けてから鳴子峡で紅葉を楽しむ。
その日の夜には温泉に浸かってゆっくり休んで翌日午前中の渋滞が始まる前に帰路につく。
贅沢な旅だと思いませんか?
鳴子温泉
鳴子温泉郷は1000年を超える歴史を持っています。
源義経が兄・頼朝に追われて平泉へ落ちのびる途中に鳴子を訪れたことや、松尾芭蕉が「おくのほそ道」で鳴子から尿前を通る出羽街道中山越えを選んだことも知られており、義経や芭蕉にちなんだ名所旧跡や古道なども数多く残されています。日本にある11の泉質のうち、9種類がここ鳴子温泉郷に集まっているのです。
昔から東北の湯治場として知られており、温泉の効能や泉質の良さには定評があります。
中山平温泉
URL:http://www.nakayamadaira.com/
泉質は含重曹硫黄泉、単純泉、重曹泉等種類も豊富で美肌の湯・美人の湯として知られています。アルカリ度の高い、ぬるぬるした感触が得られる湯のためウナギ湯という名称でも親しまれています。
全国11種類の泉質のうち、5種の豊富な源泉が楽しめます。
鳴子峡の紅葉シーズンの気温と服装について

鳴子峡の10月下旬から11月初めの気温は
最高気温20℃ 最低気温10℃
20℃以下ということで長袖シャツにカーディガン、セーターなどで調整する感じの温度ですね。
最低気温は10℃ほどですが、目的がハイキングであれば朝早い時間でも歩くことを考えて暑すぎない恰好でいいでしょう。
鳴子峡の紅葉シーズンの時期と渋滞の回避方法、気温と服装についてまとめ
- 鳴子峡の紅葉シーズンは10月下旬~11月上旬
- 国道47号線は鳴子峡レストハウスまでは大渋滞する
- 渋滞は9時から15時。
- ハイキングを兼ねるなら鳴子峡の両側の温泉駅を利用する
こんな感じで、事前準備、予定をしっかり立てて行くことをおすすめします。
天気いいから紅葉でも見に行ってみようか~なんて軽い気持ちで行くと大変なことになると思います。
東日本大震災以降、整備のための工事ができていないので、大沢遊歩道は利用できないんですよね。
鳴子峡渓谷の底を歩いていく大沢遊歩道は鳴子峡のダイナミックな紅葉を楽しむことができるルートだっただけに残念です。
早く利用できるようになるといいのですけどね。