神田祭の神輿宮入の前日に行われる神幸祭と同日開催の附け祭の順路と開催時間を紹介。
神幸祭は朝から始早くから出発し神田日本橋を周る大行列。
時代行列からサンバパレードまで行われる神幸祭。
今回の記事では神田祭のメインイベントの1つ 神幸祭のルートと時間と同時開催の附け祭の順路も紹介しちゃいます。
ちなみに日曜日の神輿渡御についてはこちらの記事を見てください
目次
神田祭の神幸祭ルートと各種時間
神田祭の見所といえば終日行われる日曜日の神輿宮入。
でも、その前日に行われる神幸祭も忘れてはいけないイベントです。
神田明神に所蔵されている3基の鳳輦・神輿を中心として平安装束をまとった人々に付き添われ粛々と行進ししていきます。
もちろん巫女さんもいますし乙女(壺装束)役の若い女性もいますよ。
この行列は神田、日本橋の氏子108町を回ります。
神幸祭 神幸祭の日の朝は早く朝5時から神田明神で祭事が始まります。
まずは御鍵渡しの儀を経て3基の鳳輦が社殿前に並べられ飾りつけが行われます。
そして8時、発輦祭(はつれんさい)が行われいよいよ行列が出発です。
神田明神の出発は朝8時で全氏子町を回って神田明神に戻ってくるのはなんと19時。
13時過ぎに両国付近で休憩があるとはいえ、約30km、12時間の長丁場のイベントです
公式ページにもダウンロード版がありますが全部まとめられているのでこの記事では神幸祭の時間に合わせて記載していきます。
神幸祭のルートと各地通過時刻予定(2023年版)
神幸祭のルートは長いので両国旧御仮屋での祭儀を挟んで午前と午後に分かれます。
両国旧御仮屋では昼御饌(ひるみけ)、将門塚において「奉幣の儀」という祭儀が行われます。
おもな時間と通過地点を以下に記載していますので見学の参考にしてください。
午前の部
8:00 神田明神出発 → 10:00 平将門首塚(10:30出発)
11:50 和泉公園(12:10出発)→ 13:20 両国旧御仮屋
午後の部
14:20 両国旧御仮屋出発 → 15:50 堀留児童公園(16:10出発)
17:40 ベルサール秋葉原(18:40出発) → 19:00 神田明神到着
日本橋三越前に到着するのは16:30
ここからの神田明神までの戻りは下で説明する附け祭の列と合流します。
そのため、中央通りでは最長の行列が出来上がります。
三越前から神田駅の間、ベルサール秋葉原から神田明神で一緒に移動することになります。
秋葉原から神田明神までの明神通りの間の上り坂がサンバチームも加わり最後の盛り上がりになります。
そして神田明神に到着したら着輦祭(ちゃくれんさい)を行い神幸祭が終了します。
上記地図上の青い丸は鳳輦・神輿の受け渡し場所。
鳳輦・神輿は各氏子町のメンバーで指定場所まで移動することになるんです。
その受け渡し場所を青い●で印をつけている場所です。
地区ごとの規模で分れているので移動距離は短かったり長かったりします。
神田明神の3基の鳳輦について
鳳輦というのは屋根に鳳凰のついた神輿で「天子の車」という意味です。
各氏子町の神輿にも鳳凰の飾りは付いていますが、通常の神輿本体は神社の建物を模していますが鳳輦は乗り物なのです。
宮廷の人間が屋根の付いた個室のようなものに入りのそれは神輿のように担ぐって図をみたことはないでしょうか?
輦(れん)という言葉自体には乗り物という意味があり、鳳凰のついた輦ということで天子の乗り物となります。
神田明神にはこの鳳輦・神輿が3基あるんですね、それぞれ乗っている神様が異なります。
二の宮だけは神輿なんですね。
なお、3基の鳳輦・神輿には台車がついており神輿のようには担ぎません。掛け声などはなく粛々と進みます。
一の宮鳳輦・大己貴命(だいこく様)
主祭神、大己貴命(おおなむちのみこと)こと(だいこく様)のお乗り物。
昭和二十七年戦後初の神幸祭に調製されました。
二の宮神輿・少名彦命(えびす様)
二の宮、少彦名命(すくなひこなのみこと)こと(えびす様)のお乗り物。
昭和四十八年、日本橋三越より創業三百年記念として奉納されました。
三の宮鳳輦・平将門
三の宮、平将門命(たいさらのまさかどなのみこと)のお乗り物。
将門公が正式に神田神社のご祭神として復古された、昭和五十九年に氏子の浄財により調製されました。
中央通り、秋葉原電気街を巡行した行列は、19時すぎに神田明神へ。
神幸祭の先頭を進むのは、諌鼓山車(かんこだし)、途中で印象的なのは豪華な獅子頭(ししがしら)といいます。
神幸祭の行列の内容
神幸祭の行列は最長で500メートルにも上ります。
参加人数はなんと1000人にも上ります。
神幸祭の行列は、牛の引く諌鼓山車(かんこだし)を先頭に、獅子頭山車、一の宮鳳輦、二の宮神輿、三の宮鳳輦の順に並びそれぞれの間を各種関係者による時代行列になります。
附け祭の行進ルートと時間
神幸祭と同日に行われるのが附け祭。
附け祭は神幸祭の行列とはことなり町民の行列なんですね。
江戸時代には神田祭で最も人気があったという附け祭。
当時はやっていた踊り屋台や山車、曳き物、仮装行列など趣向を凝らした行列でした。
昔は各町で豪華は山車などを出していたそうですが、現在では残っていないようです。
でも、附け祭としての行事は残っており当時のほうふつとさせる山車をバルーンで再現しています。
なまずや浦島太郎、はなさかじいさんなどのバルーンが練り歩きます。
さらに2017年にはこちら亀有公園前派出所の両津勘吉のバルーン山車も登場していました。2019年も使用されるかな?
行列を見ると武者行列もあればサンバチームの参加もありバラエティに富んでいます。
そんな附け祭の参加チームの内容と時間、行進ルートは以下のようになります。
※2017年3月時点のルート図
14:45には国指定重要無形民俗文化財の相馬野馬追騎馬武者10騎が出発します。
附け祭のスタート地点は有馬小学校付近15:00に出発。
浦島太郎や花咲か爺さん、大鯨、大江山凱陣といったバルーンの山車と近隣学校や有志による行列が進みます。
ことしはこちら亀有公園前派出所の両津勘吉バルーン山車が新しく追加されました。
16:30からは神幸祭の行列の後方に附け祭の行列が付いて神田明神を目指して北上します。
最後のベルサール秋葉原から神田明神までの行程ではサンバチームも加わり附け祭を盛り上げます。
神幸祭、附け祭の見所
神幸祭の行列は16時頃に日本橋三越本店前において、附け祭の列と合流します。
附け祭の列には相馬野馬追騎馬武者行列や東京藝大生による曵き物、多くの子供たちによる大江山の鬼の首や大鯰と要石の曵き物といったものがあります。
そしてここから神田明神に戻るまでが「天下祭」といわれた神田祭ならではの豪華絢爛な大行列となるんです。
行列をすべてみるなら日本橋三越本店前から神田駅間での見学がお勧め。
中央通りはかなり道幅の広い道路になり、当日は歩行者天国になり比較的見学場所は自由に選べるはずです
サンバチームも合わせて最後の盛り上がりになります。
時間的にも薄暗くなる時間でもサンバチームのありテンションも最高潮。
神田祭のスケジュール
神田祭は2023年5月11日から17日の間で行われます。
上で紹介した神輿宮入とその前日に行われる神幸祭(しんこうさい)が神田祭を一般の人が楽しむメインの2日間になります。
神田明神のメインイベントは神輿渡御や神幸祭ではなくて
例大祭
なんですよ。神田祭を締めくくる神田明神の本殿の中で行われる儀式。
そのため通常の見学ができないイベントなんですよ。
通常は5月15日に行われるものなのですが、神幸祭や神輿宮入を土日に行うために日程はその年ごとに前後するようです。
2023年は以下のような日程になります。
日付 | 時間帯 | 行事 |
5月11日(木) | 19:00 | 鳳輦神輿遷座祭 |
5月12日(金) | 夕方 | 氏子町会神輿神霊入れ |
5月13日(土) | 終日 | 神幸祭 |
5月14日(日) | 終日 | 神輿宮入 |
5月15日(月) | 18:00 | 表千家家元奉仕献茶式明神能・幽玄の花 |
5月16日(水) | 14:00 | 例大祭 |
神田明神の神幸祭の翌日に行われるのが神輿宮入。
秋葉原から日本橋の街中は多数の神輿により埋め尽くされます。
そして朝9時から夜まで続く、神田明神への神輿宮入。
土曜の神幸祭と合わせて楽しみたい神田祭のメインイベント、神輿宮入はこちらで確認してください