夏のある日、子供が夏風邪?今朝突然嘔吐した、鼻水も出てるしなんか高熱もでてる?
これは夏風邪なのかな?症状を確認してみる。
夏風邪の対処方法って何かあるのかな?出来ることがあればやっておきたい。
あと、夏風邪って長引くのかな?どれくらいで治るものなのかな?
そんな子供が夏風邪になってしまった場合に知りたい症状や対処方法、完治までの期間についてお話します。
症状別に確認していきましょう。
目次
子供が夏風邪?嘔吐、鼻水、高熱、咳、頭痛などの症状から確認
夏場でも風邪という症状は発生します。
夏風邪も当然あります。
夏風邪の原因としては、ウィルスによるものとエアコンによるもの、2種類が主な原因です。
最初にウィルスの場合は、以下のような症状が主に発生します。
高熱、のどの痛み、せき、おう吐・下痢、目やに(眼脂)、発疹など
症状毎に原因が異なるので症状と共に確認しましょう
微熱と手のひら、足の裏、口の中などに小さな赤い発疹
37度程度の微熱と手のひら、足の裏、口の中などに小さな赤い発疹が出来ているような場合、
手足口病
の可能性があります。
手足口病はそれほどひどくなることはないかもしれませんが発疹が痒く、下手に掻いて水泡が破れると痛みを伴います。
特に口の中にできてしまうと食事でも痛みを感じることになるので食欲も落ちます。
一週間から10日程度で完治します。
感染経路は、飛沫感染によるもの、破れた発疹を触ることでの接触感染などです。
38度以上の高熱がいきなり発生、喉の痛み、目も充血
38度以上の高熱が急に発生し、ノドの痛みや目の充血が見られる場合は
プール熱(咽頭結膜熱)
の可能性があります、
ここ数日間のうちにプールなどに行っていないでしょうか?
高熱は3日~7日程度続きます。
目の充血が酷いようでしたら眼科でも見てもらうとよいでしょう。
39度以上の高熱、喉の奥に水泡、嘔吐
39度以上の高熱が発生し、喉に強い痛みを訴える場合は
ヘルパンギーナ
の可能性があります。
喉にできる水泡がやっかいで、これが破れるとかなり痛みます。
そのため、食事や水分を取るだけでも苦痛になります。
熱は2,3日、喉の痛みは一週間程度続きます。
感染経路は、飛沫感染によることが多いです。
発熱、咳、痰、頭痛の普通の風邪の症状
発熱、咳、痰、頭痛の通常の風邪の症状のみで、発疹や水泡、目の充血などが見られない場合
夏型過敏性肺炎
かもしれません。
梅雨時以降ジメジメし高温な時期が続くとカビや雑菌などが繁殖します。
このカビや雑菌を肺に取り込んだ場合に発症することがあります。
中にカビが発生しているエアコンが原因で起こることも多いですね。
自宅内のカビ、エアコン内のカビを改善しない限り完治はしないので注意してください。
なんかダルい、特に熱も咳も鼻水もでていない
なんかダルい、特に熱も咳も鼻水もでていない、夏の暑さにやられたかな?みたいな場合は
クーラー病
の場合があります。
あなたのいつもいる場所はクーラーがガンガンに効いてませんか?
そのような場所から外にでると温度差は10℃近くあったりしませんか?
このような場合は、自立神経が混乱してダルくなるんです。
別に風邪ではないので、温度調節が自分でできるならエアコンの温度を上げる。
外気との差をあまり作らないようにする。
自分で調整ができないのであれば、一枚羽織るものを持って行くなり洋服で温度を調整する。
夜はシャワーだけでなく湯船につかるようにするだけでも免疫機能の低下を防げます。
夏風邪の対処方法を症状別に確認
では、ウィルス性の症状毎の対処方法をについて確認していきましょう。
まず、知っておいてほしいのはインフルエンザウィルスとは違い、夏風邪の原因になるウィルスには予防接種や特効薬といったものが存在しないことです。
そのため、安静にしつつできることをしていく必要があります。
夏型過敏性肺炎、クーラー病の場合は、環境を直さないと完治という状況ではないのでここでは書きません。
手足口病・ヘルパンギーナ
手足口病、ヘルパンギーナの場合は、喉の痛みが伴う場合があります。
そのため、食事は喉の通りのいいものを選んで食べさせましょう。
喉の痛みから食べるのも嫌がるかもしれませんが栄養は取らないといけません。
ご飯は冷たい物(うどんやそうめん)を中心にして、脱水症状にならないものを与えてください。
初期の症状が酷いうちはそういったものも摂れないためゼリーやプリンなどを与えて水分を補給させます。
熱いもの、硬い物、でこぼこしたもの(から揚げ等)は喉の痛みがつらく食べられない可能性があるので注意してくださいね。
プール熱(咽頭結膜熱)
高熱、のどの痛みなど酷い風邪の症状がでるので、安静にする必要があります。
夏場で暑さが厳しい場合は、28度程度のエアコンと扇風機で温度を調節したいところです。
エアコンだけで温度を下げるのは体に良くないので止めてくださいね。
病院からは解熱剤や鎮痛剤などが処方されるので、それを飲みながら休養してください。
あまり知られていませんが学校保健法でプール熱の場合は
「主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止」
とされていますので、医師の許可をもらってから登園や登校させてくださいね。
夏風邪は長引く?どれくらいで治るもの
夏風邪の症状はどれくらい長引くのか?
普通の風邪であれば、2,3日で症状も引いてくれると思いますが、ウィルス性の夏風邪の場合はそうはいきません。
夏風邪のウィルスにはインフルエンザのような特効薬はありません。
そのためウィルスが対外に排出される自然治癒を待たなければいけません。
しかし、夏場は暑さで体力、免疫力、食欲の低下などが起こりやすい時期なのでウィルスが感染しやすく、体外の排出されるまでの時間もかかります。
ウィルス性の夏風邪の場合は長くても1週間から10日程度で症状はひくはずです。
しかし治ったと思っても完全にウィルスが対外に排出されるまでさらに2、3週間かかると言われています。
ウィルスが原因で発症する夏風邪の場合は飛沫感染する可能性がありますので、しばらくは子供にマスクをさせるのがマナーかもしれません。
まとめ
子供が夏風邪に感染した場合は、病院に一度は行くようにしてください。
ウィルス性の場合は安静にして食べられるものを与えてとにかく脱水症状に注意してください。
また、夏場は暑いからと言ってエアコンの温度を下げ過ぎるのも逆効果です。
暑くない程度の温度管理をしてあげてください。
夏風邪は通常の風邪とは異なり長引く上に、インフルエンザのような特効薬や予防接種もありません。
そのため夏風邪にかからないことが重要です。
ですので、夏場とはいえ、お子さんにはうがいに手洗いなどは欠かさないように注意してあげてください。