新幹線で車椅子を使用する場合は事前に席を予約する方法はあるのでしょうか?
新幹線は長距離を短時間で移動できる手段として重宝されています。
ビジネスに観光にと幅広く利用されている新幹線ですが、車椅子の方も利用できるように配慮されているんですよ。
最近の車両では車椅子専用の席が確保され、トイレも広いタイプのものが用意されているなど、障害のある方も手軽に利用できるようになっています。
この記事では車椅子の席を予約する方法と、JRの補助内容について紹介をしたいと思います。
目次
新幹線で車椅子の座席を予約する方法
新幹線で車椅子の座席を予約する方法について、東海道・山陽新幹線を例に紹介します。
東海道新幹線を管轄するJR東海、及び山陽新幹線を管轄するJR西日本共通のルールとなります。
車椅子対応の座席を利用する場合は、電話での申し込みが必要となります。
もちろん東北新幹線など別の新幹線でも共通です。
インターネットでの申し込みは受付しておりません。
電話予約については、乗車される新幹線の1ヶ月前の前日の10時から、2日前までに行います。
この辺りは通常の座席指定と同じになりますね。
そして予約時の連絡先はJRの駅に直接連絡となります。
電話もしくはみどりの窓口での対応となります。
全国の新幹線にある車椅子対応の座席について申し込みができます。
申し込み時には主に5つの内容を伝えることになります。
1つ目は乗車日です。
乗車日については、JRにおける補助要員の確保の意味合いで必要となります。
2つ目は乗車区間です。
乗車駅、降車駅にそれぞれ人員を配置し、車椅子の方を新幹線に安全に乗車、降車させるために各駅での要員確保を行う必要があります。
3つ目は、乗車希望列車となります。
新幹線の場合は、新幹線の種別(のぞみ・ひかり・こだま)と、駅の出発時刻を伝えます。
4つ目は大人、子供、幼児の区分と、付き添いの人数です。
最後の5つ目は、車椅子の有無で手動か、電動化の連絡をするようにあります。
これらの5つのほかに、切符の受け取り日や連絡先、乗り継ぎ列車があれば、その要望と、帰りの要望など、車椅子を利用して乗車する際の希望もJRに確認していただけるサービスがあります。
なお、車椅子対応の座席がある列車毎に決まっています。
車椅子専用の座席は3列シートのうち内側1列分がスペースが空いている状態なんです。
ここに車椅子を置き固定することになります。(ベビーカー置き場ではないってことです。)
車椅子用の座席車両と位置について
東海道・山陽新幹線16両編成全車両
>>11号車の12番C席と13番C席
山陽・九州新幹線N700系
>>7号車の9番B席と10番B席
東北・上越・北陸新幹線E2系(10両編成)
>>10号車1番C席、9号車12番C席(グリーン車)
東北・上越・北陸新幹線E2系(8両編成)
>>8号車1番C席、7号車12番C席(グリーン車)
東北新幹線E5系
>>5号車12B席、9号車14番B 席(グリーン車)
秋田新幹線E6系
>>12号車1版B席と1番C席
北陸新幹線E7系
>>7号車11版C席と12番C席、11号車16番B席(グリーン車)
多目的トイレについて
さらに車椅子対応座席の設置車両には、手すりや幅広い空間がかくほされた多機能トイレが設置されています。
このように、車椅子で新幹線を利用する場合には、利用者の負担を軽減するために、同じ号車で全てができるようになっています。
なお車椅子対応座席は車椅子を固定できるようにシートが工夫されています。
また、車椅子のある車両は新幹線のホームの中でもエレベーターの近くにあることが多いんですよね。
新幹線で車椅子の人にJRの補助がついてくれるの?
東海道・山陽新幹線へ車椅子で乗車をする際、JRの補助してくれるのでしょうか。
事前に電話で予約していれば、あとは乗車する戦、及び降車駅の情報をJRの方にお伝えしておく必要があります。
そうすると、駅での介助として、新幹線の改札口から駅のホームに向けて車椅子の誘導、及び列車への乗車サポートとしてくれます。
最近では、エレベーターの設置駅や、エスカレーターを車椅子の方に利用できるようパーツの変更など、利用しやすい環境になってきていると思います。
電話連絡によって、乗車駅や降車駅におけるサポートのために要員を確保したりすることができます。
介助人が1人だと意外とスロープや移動が多いので可能な範囲でお手伝いをお願いしましょう。
新幹線で車椅子の方は個室を利用可能?
新幹線に個室というものはありませんが、歩行の不自由なお客様や、気分が悪くなった方が優先的に利用できる多目的室というものがあります。
私も以前、新幹線で気分が悪くなり、休みたいと思い、車掌さんへ連絡し、利用させてもらったことがあります。
また授乳や着替えにも利用ができますが、事前に車掌さんには連絡をしておく必要があります。
この多目的室は鍵がかかっており通常は使用できません。
使用するには車掌さんの許可が必要です。
もともと多目的室は寝たきりの人が新幹線を利用するために使用される部屋です。
そういった乗客がいることは非常にまれなので空いていることが多いんですね。
どうしても使用したい場合は、車掌さんへ連絡をしておきましょう。
お身体の不自由な方が、多目的室を利用される際は、最優先ですので、利用の際には注意をしておくべきです。
なお、車椅子でご利用される場合で、お体の不自由な方に限り、事前に電話で予約することができます。
予約、及び利用料金も無料で、特別な料金も発生しません。
例えば、自由席、指定席、グリーン車に乗車しているからといって、それらの料金に対して追加料金が発生することもありません。
座席同様、インターネットによる予約はありません。
使用者には条件があるということです。
新幹線で車椅子の席を予約する方法まとめ
新幹線で車椅子の席を予約する方法とJRの補助内容について、紹介しました。
JRの新幹線では今は車椅子用に座席というものが存在します。
電話もしくはみどりの窓口での予約になるので注意してくださいね。
今後はバリアフリー化もすすんでいるので通常の電車と同様に新幹線に車椅子のまま乗ることも可能です。
海外の観光客もさることながら、2020年に見据えたパラリンピックに関しても新幹線の車両もマイナーチェンジといったことを施す可能性もあるでしょうね。