深川八幡祭り(ふかがわはちまんまつり)は、富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)の例祭で、毎年8月15日頃に行われる祭りです。
一般的には、水掛け祭りと呼ばれていて約370年の歴史を持ちます。
でも、深川八幡祭りは毎年行われているわけではなく3年に1度なんですね。
3年に1度のその祭りを「本祭り」といいます。
「本祭り」の前の年を「蔭祭り」、「本祭り」の次の年を「御本社祭り」と呼ぶんですね。
ですので、よくニュースや深川八幡祭りで有名な映像、写真は本祭りの場合が多いのです。
神田明神の神田祭、日枝神社の山王祭と合わせて江戸の三大祭と呼ばれています。
この神田祭と山王祭は1年毎に交互に行われます。
ですので、神田祭と山王祭も毎年やっているわけではないんです。
本祭りの年と蔭祭りの年では祭りの規模がまったく変わってしまうので見に行ってみようと思ったら注意する必要があります。
深川八幡祭りの場合は3年に1度なのでなおさらです。
では、深川八幡祭りの「本祭り」「御本社祭り」「蔭祭り」がそれぞれどのように異なるのかをお伝えします。
深川八幡祭り 本祭り
神輿連合渡御
本祭りのメインは、最終日に行われる
「神輿連合渡御」
全部で50基を超える各氏子町会の大神輿が渡御を行います。
この渡御が深川八幡祭りとして全国的に有名なイベントになります
そのルートは約8kmにわたり、朝7時半から約8時間かけて行われます。
神輿連合渡御順路
50基以上の大神輿とその担ぎ手の「ワッショイ!ワッショイ!」の掛け声
観客も合わせると50万人を超える人出があり大盛り上がりな一日
深川八幡祭りのクライマックスとなる水掛けが行われるのは最後のストレート区間の永代橋を渡ったところから!!
そこから富岡八幡宮までの間でトラックからの水かけや消防団により一番多く放水が行われる区間です。
神輿が近づいてくると、永代通りは臨戦態勢。
おおきなバケツに水を張り、バケツや杓子を用意して待ち受ける商店街の人たち
消火栓にはホースが繋がれ、いまかいまかと神輿を待ちかまえます。
カメラを持って構えている人間にとってはドキドキの瞬間ですね。
神幸祭
本祭りの前日の土曜日には鳳輦車による渡御である神幸祭が行われます。
パトカーを先導に神職・太鼓・天狗様(猿田彦)、舞姫、鳳輦の車が続き、賽物受車、宮司、神職、総代・崇敬役員など車8台の行列
鳳輦車は残念ながら(?)トラックに乗せての移動になります。
出来れば普通に歩きで渡御してほしいなと思う瞬間です。
ちなみに鳳輦とは
屋根に鳳凰の飾りのある天子の車」を意味する言葉
日本においては、古くから、天皇の正式な乗り物を意味するほか、
現代では神社の祭りなどに使われる鳳凰の飾りがある神輿を意味します。
深川八幡祭り 御本社祭り
本祭りの翌年に行われるのが御本社祭り
深川八幡祭りの御本社祭りは、富岡八幡宮のお神輿である
二の宮神輿
が担がれる年になります。
1997年から始まった神輿渡御で、本祭りと同じルートを周ります。
担ぎ手は各氏子町会からの選出になります。
日程も本祭りとほぼ同じで最終日の日曜日に二の宮神輿の渡御が行われます
1991年に一の宮神輿が寄贈され1997年に二の宮神輿が制作され御本社祭りが始まりました。
そのため富岡八幡宮のお神輿は、現在一の宮神輿、二の宮神輿と2基あります。
御本社祭りで担がれるのは二の宮神輿になります。
この2基の神輿に関する詳細な情報はこちらの記事を参考にしてくださいね
→深川八幡祭り 一の宮神輿と二の宮神輿の価値 御本社祭りで使用される神輿はどっち?
深川八幡祭り 蔭祭
本祭りの前年に行われるのが蔭祭り。
神田祭りでも山王祭でも蔭祭りというとほぼ神社内でひっそりと行われるような年になります。
深川八幡祭りの場合も同じで蔭祭りは観光客向けのイベントにはあまりなっていません。
メインとなるのは子供神輿となり、渡御の距離も永代橋から富岡八幡宮までと控えめ。
この蔭祭りは、平成13年から始まったお祭りなんです。
次世代の深川祭りを担っていく子供たちのために行われる年。
それでも子供神輿は約30基で渡御が行われます。
本祭りや御本社祭りとは異なり、子供連れでも十分見学できるお祭りですよ。
しかもちゃんと水掛けは行われますからね。
まとめ
富岡八幡宮の深川八幡祭りは3年周期で行われます。
メインは本祭りですが、神輿と豪快な水掛けを楽しめるのは、本祭りだけではなく御本社祭りでもOK
神輿が50基登場する本祭りもいいですが豪華絢爛な二の宮神輿もいいですよ。
ダイヤや金箔で飾られた神輿はとっても豪華。
ぜひ、渡御の日は晴れてほしいですね。
やっぱり水掛け祭りですから晴れたほうがテンションもあがりますからね