鉄道

定期券を無くした場合に悪用の心配は?

通勤や通学で電車やバスを利用することが多い場合には、定期券を購入されると思います。

定期券の使用期間も様々ですが、基本的には1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の3種類です。

また、鉄道会社の中には1年間有効の定期券もあります。

定期券の長期間有効のものを購入することによって、鉄道に乗る際に切符を都度購入するよりも安くなります。その中でも、6ヶ月や1年定期となると、その割引率は高くなる傾向もあります。

しかしながら、高額な定期券を購入したにも関わらず、万が一紛失してしまった場合には大変ショックをうけます。

例えば、お財布と一緒に定期券を入れて、お財布をなくしてしまった場合や、定期券入れを紛失してしまった場合など、不意に紛失することはつきものです。

仮に定期券を紛失してしまった場合、どのように対処してよいか、ご存知の方も少ないのではないでしょうか。

特に、最初に届け出を行うところはどこかが明確になっていない方もいらっしゃるかもしれません。

 

さらに、定期券を無くした場合に悪用される心配もされる方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は定期券を無くした場合に悪用をされないようにするための方法について、紹介したいと思います。

定期券を無くした場合にすべきこと!利用停止方法は?

定期券を無くした場合に、まずやるべきことはどのようなことでしょうか。

例えば、物を無くした、落し物をした場合には、警察に届け出を行うこともあると思いますが、定期券の場合には、まずは警察の前に駅に紛失の届けを申し出るようにしましょう。

その理由は、悪用の防止です。

最近のICカード型の定期では、定期券の情報の他に、料金のチャージをしていることがあります。

この場合、チャージ料金は現金のような扱いで商品などを購入することもできます。

よってこれらの利用を制限する必要があります。

 

そのため、まずは駅へ行き、ICカードの利用停止を行ってください。

申し出を行う場合には、ICカードが適用されているエリアの主な駅や、バスの営業所で申し出が可能です。

例えば、Suicaの場合はJR東日本のエリアのJR駅か、PASMOを取り扱う鉄道会社、バスの窓口にまずは行きましょう。

その後、駅などの窓口で紛失の申し出を行い、手続きを行います。

紛失の申し出を行う際に必要な情報は、ICカードの定期券発行時に登録した氏名、生年月日、性別、電話番号の情報となります。

ただ、この場合の注意点としては、ICカードの定期券を発行する際に、お客様情報を誤って登録している場合においては、手続き後の定期券の再発行の手続きができなくなることがあります。

したがいまして、正確に情報を登録しておきましょう。

これらの情報をもとに発行したICカードの特定を行い、定期券の利用区間の情報を特定します。

もし可能であれば、ICカードの裏面にあるICカードの固有番号をメモしておきましょう。Suicaの場合は、JEから始まるカード番号をメモしておくとよいでしょう。

ICカードの停止手続きが終了したら、翌日以降、再発行したカードの受け取りが可能です。

定期券が悪用される可能性は?

定期券が悪用される可能性はどれくらいあるのでしょうか。

例えば、定期券を紛失したことを気づいて、即時駅まで紛失の手続きをすれば、その場でその定期を利用できなくなります。よってこの場合の悪用の可能性は少ないと思います。

しかしながら、紛失に気づかず、また駅に紛失の届け出をしていない場合には、悪用の可能性は大きくなります。

特に、ICカードにチャージされているお金については、最近では駅の自動販売機やコンビニ、また駅に併設されているショッピングモールにおいても、ICカードを用いて商品の決済ができるようになっています。

従いまして、ICカードにチャージされている金額が多ければ多いほど、また一定金額から不足した場合にオートチャージ機能の設定をしている場合には、悪用された場合の被害が大きくなることになります。

再発行手順

定期券を紛失した場合の駅での再発行の手順について紹介します。

まずは先ほど紹介しました、駅やバスの営業所へ紛失届けを実施した場合、その届け出を出した翌日以降から定期券の再発行の手続きが可能となります。

残念ながら、その日から再発行ができることにはなりませんので、もし当日に鉄道を利用することがあれば、その日は切符などで対応しましょう。

なお、届け出を実施し、停止完了となった時点で入金されているチャージ残高や、定期券が保証されることとなります。

なお再発行の手続きでは、再発行手数料として510円のほか、新しいカードの預かり金として500円がかかることになりますので、ご注意ください。

また、再発行するカードは申告後から14日以内に受け取りが必要となり、以降は再度申し込みが必要となります。

さらに、再発行の申し込みは、SuicaやPASMOのエリア内の主な駅やバス営業所で手続きが可能ですが、再発行のカードの受け取りは、紛失したカードの発行会社の窓口で対応となります。

Suicaの場合はJR東日本の駅のみ、PASMOの場合はそのカードを発行した鉄道会社となります。

そしてオートチャージを設定しているICカードの紛失再発行の手続きをした場合には、そのオートチャージ設定も新しいカードに引き継がれますので、その後の手続きは不要です。

落としたら警察に届けが必要?

定期券を落とした場合、まずは警察に届けるという考えもあるかと思いますが、ICカードの不正利用といった被害を拡大することを予防するという観点では、まずは駅へ行き、紛失の届け出とともにカードの利用停止を行いましょう。

その後、警察に届け出をすることがよろしいかと思います。

ICカードの場合、デポジットの500円をカード発行時に支払っていることもありますので、定期券の紛失の届け出は警察にもしておくと無難です。

まとめ

定期券を紛失するリスクは誰にでもあります。

自分は絶対無くさないと思っていても、リスクはつきものです。
ただ定期券を紛失した場合の対処方法を知っていれば、紛失した際の被害も最小限にとどめることもできるのです。

従いまして、紛失した場合には、まず鉄道の駅や、バスの営業所に直接行き、紛失の届け出を行い、その後警察に行き、紛失届を出すようにしましょう。