通勤や通学で鉄道を利用する場合には定期券を購入することが便利でお得ですね。
例えば地方の場合、鉄道は1つの会社の路線の定期が多いと思いますが、都市部の場合には、複数の路線で定期をまたがって購入することもあるかと思います。
その場合、どのように購入すればよいのでしょうか。
今回は、定期券で路線が複数ある場合の購入方法と、定期券の更新方法について紹介します。
定期券で路線が複数あっても同じ会社の場合
都市部の場合、交通網が発達し、複数の路線をまたいで通勤、通学をされる方も多いのではないでしょうか。
複数の路線をまたがるケースでも例えば、同じ会社の場合にはどのように購入すればよいでしょうか。
この場合は、その鉄道利用する会社の定期券売り場にて、区間の指定と、経由する駅の指定を行うことで1枚の定期券として購入することが可能となります。
その鉄道会社の駅の券売機や、窓口で区間と経由する区間を確認した上で、定期券を購入します。
発着駅名をみどりの窓口で伝える、自動券売機で選択するだけで購入が可能です。
例えば、東京メトロでは同じ会社でも9路線あります。
渋谷から東京へ通勤、通学する際にも、複数の路線をまたがって利用することとなります。
例を申しますと、渋谷から銀座線で赤坂見附まで行き、丸ノ内線に乗り換えて東京に行くケースもあれば、渋谷から銀座線で銀座まで行き、そこから丸ノ内線に乗り換えるケース、あるいは、渋谷から半蔵門線で大手町まで行き、そこから丸ノ内線に乗り換えるケースがあります。
さらに東急電鉄の場合では、例えば二子玉川から大井町まで利用する場合、大井町線で行くケースや、途中の自由が丘から東横線で田園調布まで行き、そこから目黒線で大岡山を経由して大井町線に乗り換えるケースもあります。
このように、路線を複数利用するケースでも、利用する路線や乗り換え駅の違いにより、複数のルートがあります。
このように、同じ鉄道会社でも路線を複数に利用することができ、また乗り換え駅が複数ある場合には、複数のパターンのルートを利用することができます。
ただ、先ほどの東急電鉄のように、ある路線に乗車し、途中駅から異なる路線に乗車し、その後同じ路線に戻ってくるケースはよほど出ない限りありません。
また定期券を購入した場合には、そのルートで正しく乗車する必要があります。正規のルートで乗車していない場合には不正乗車となり、その区間の運賃を別途、支払う必要があります。
従いまして、定期券を購入する場合には、経由するルートを確認した上で、現実性の高い区間、経由の定期券を購入するようにしましょう。
また、定期券を更新する場合には、その区間で継続定期として購入することが可能です。
継続定期として購入する場合には、利用していた定期券を持参の上、駅の自動券売機か、窓口で購入します。
例えば、ICカードの定期券で自動券売機を利用して更新する場合、購入口にカードを挿入し、購入すると同じICカードで有効期限の日付が変わったものが印字され、出てきますので、新たにICカードのデポジット料金を支払う必要もありません。
複数の鉄道会社をまたぐ場合
複数の鉄道会社をまたぐ場合の定期券を購入する場合はどのようにすればよいでしょうか。
例えば東急線の二子玉川から渋谷を経由し、JR山手線を利用して東京駅まで乗車する定期券を購入する場合について説明します。
この場合、二子玉川から渋谷までは東急線、渋谷から東京まではJR線を利用することになり2つの鉄道会社をまたぐことになります。
この場合、東急線の駅の窓口でも、JR東日本の駅の窓口でも、定期券を購入することは可能で、1枚の定期券として購入することができます。
ただし、新規にICカードの定期券を購入する場合、東急線の駅の窓口ではPASMO、JR東日本の駅で購入する場合にはSuicaの定期券として発行されます。
もしPASMOやSuicaの利用にあたってカードにこだわりがあったり、デザインの好みなどがあれば、最初に購入する鉄道会社の駅を決めてから購入するようにしましょう。
また継続定期券を購入する場合も、PASMOで新規購入した定期券の場合には、その鉄道会社の駅で、Suicaの定期券で継続定期を購入する場合には、JR東日本の駅で手続きをするようにします。
さらに、PASMOでJR線のみの定期、SuicaでJR線を除く鉄道会社線の定期を購入することはできませんので注意しましょう。
先ほどは2つの鉄道会社をまたぐ場合でしたが、1つの定期券を利用して、複数の鉄道をまたぐ定期券を購入する場合、会社数は何社まで購入できるのでしょうか。
基本的には3社までは利用が可能です。
ICカードが発行されるようになった当社は磁気定期と同様に、2社まででしたが、システムの改修によって、3社までは対応でききる鉄道会社が増えています。
例えば、JR東日本のSuicaの場合、JR線、連絡会社線1、連絡会社線2といった形での購入が可能です。
この場合、JR南武線の駅から登戸を経由し、小田急線で新宿まで行き、そこから都営地下鉄線に乗り換える場合がそれに当たります。
また、JR線を利用し、途中は別の会社に乗車し、その後JR線に再度乗るケースについても区間によっては購入が可能となります。
JR南武線の各駅から武蔵小杉を経由し、東急線で渋谷まで行き、そこからJR山手線を利用するケースがあります。
ただこれらの3社利用のケースにおいては、想定される乗換駅や路線、および対応している鉄道会社によっては購入ができないこともあります。
もし1枚の定期としたい場合には、駅の窓口などで確認してみるのがよいです。
仮に購入できない場合には、一部の区間は磁気定期、もしくは別のICカードの定期券を発行する必要があります。
まとめ
1枚のICカードで購入できる定期について、1つの会社で複数の路線をまたぐ場合、また別の鉄道会社を複数またぐ場合について紹介しました。
1つの会社で複数の路線をまたぐケースは、現実性のある経由、ルートでの購入をするようにしましょう。
また、複数の会社にまたぐケースでは基本的には3社までであれば、1枚のICカードでの購入が可能となりますが、場合によっては1枚にまとめられないケースもありますので注意してください。