生活

初めての年末調整の書き方!平成30年版保険料控除申告書の記入例

2018年も年末調整の季節がやってきました。
初めての人には何かと難しく感じる年末調整、年に1度しか書かないのでどうやって書くんだっけ?という人にむけてはやさしく記入例を交えながら教えちゃいます。
保険料控除の記入には面倒な計算があって記入大変なんですよね。この記事では誰でも年末調整を書けるように平成30年分給与所得者の保険料控除申告書の記入例を丁寧に紹介します!

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平成30年分給与所得者の保険料控除申告書の書き方

「保険料控除申告書」税務署名

ここはあなたが税金を納めている税務署名を記入します。

わかるなら記載すればいいけど実は記載なくてもOKだったりします。

会社で記入してくれるのでわからなければ記入しなくていいですよ。

 

「保険料控除申告書」給与支払い者の氏名、住所

こちらもあなたが記入する必要がありません。

会社が記入してくれるので空白のままにしましょう。

 

「保険料控除申告書」あなたの氏名、住所

あなたの名前と住所を記入しましょう。

ここで記入するのはあなたの平成29年の名前と住所、印鑑を忘れずに!!

保険料を支払っていない、会社の天引きでしか入っていない。

そんなあなたはここで終了です。

簡単でいいでしょう。

なんで何も保険を入っていないことを示すために用紙を提出する必要があるんでしょうかね。

不思議です。

保険に加入している人は下に続いてくださいね。

 

保険料控除申告書の記入例(生命保険料)

さてここからが大変なんですよね。

小さな枠に保険会社の名前を入れて計算をしていかなければいけません。

でも加入している保険によっては簡単に記入できるのでそのあたりもお伝えします。

 

生命保険料控除証明書のハガキ準備

10月くらいから保険会社から年末調整用に生命保険料控除証明書のハガキが来ているはずです・

きていない場合は住所が変わったかなどで届いていないだけです。

保険会社に確認しましょう。

次にハガキを確認し生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料の3つに分類します。

保険料控除申告書の記入欄は生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料に分かれていますからね。

 

それではこのハガキの情報を

「平成30年分 給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書」の左側の
「生命保険料控除」

欄に記入していきましょう。

それぞれハガキに記入されているものを転記していきます。

①保険会社名
②種類
③期間
④契約者名
⑤受取人名
⑥続柄
⑦新旧
⑧保険料金額

とその前に複数ある保険からどれを保険料控除申告書に記載するか整理をしましょう。

これ実は全部書く必要は無いことが多いのです。

 

ここで要注目!!です

ここでハガキの保険料金額に注目してください

生命保険料控除証明書を見ると最高○万円って記載があります。

このため新保険であれば8万円、旧保険であれば10万円以上書いても意味がないんです

 

だから新保険であれば8万円、旧保険であれば10万円を1つで超えている場合はその1つだけを記載すればOK

2つの保険で上限を超えるなら記入するのはその2つだけ。

そんな感じで記載する保険の数を減らすこともできます。

 

まず並べたハガキを新旧で分けてそれぞれの合計がいくらになるか確認しましょう。

新旧両方で上限を超えている場合は旧保険を記載しましょう。

控除には上限があるので年額支払い金がは上限を超えているなら他の保険は書いても意味が無いのです。

生命保険は年額で10万以上になっている人も多いかと思いますのでこれを知っていると便利です

個人年金や介護保険料も同様ですね。

書き始める前に生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料の最高金額のハガキをチェックしてくださいね。

 

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上の話とは逆に上限に達しない金額で保険にたくさん入っていて枠が足らないという場合。

上記のように上限があるので金額の大きな保険から記載していくのですが

それでも書ききれない場合は最後の枠に別紙参照と記載。

料金は別紙記載分の合計を記載します。

新旧が分かれる場合は2つの枠に新保険合計、旧保険合計で記載してもいいですね。

でもこの場合は街の保険屋さんで見直ししてもらうといいと思いますよ。

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記載する保険を選んだら生命保険料控除証明書に記載していきます。

 

①保険会社名

保険会社名を入力します。

しかし保険会社は最近合併などで名前が非常に長くなっています。

そんな場合は名前を省略することが可能です

例:「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社」→「SJNKひまわり生命」

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②種類

養老、医療、介護、学資、がん保険など保険の種類な種類を記入していきます。

 

③期間

ハガキには保険期間とかかれている場合が多いですね。

○年、終身などが期間になるのでそのまま記入します

 

④契約者名

保険の契約者の名前。

 

⑤受取人名

保険金の受け取り人の氏名

ハガキに記載されているものを転記します

※「年金」欄には被保険者氏名の下に年金の「支払開始日」の記入箇所があります。
狭い小さいなんでってサイズなので多少はみ出しても読める文字でかいてください。

 

⑥続柄

受取人とあなたの関係ですね、妻、夫、子、父、母などを入力します。

自分が受け取るのもあるのでその場合は本人と入れます。

 

⑦新旧

ハガキの「適用制度」に、「新制度」と書かれていたら「新」、「旧制度」と書かれていたら「旧」を選択します。

保険会社によっては、欄外に書かれていることもあります。

ここは計算に影響するので間違えないようにしてください。

 

⑧保険料金額

ハガキには2種類記載されていることが多いです。

12月末まで払うので年間保険料を記載します。(金額の大きい方ですよ!)

片方はハガキが発送された時点の支払額なので間違えないように!!

 

保険料控除申告書の控除額計算方法

それでは実際に生命保険料控除証明書に記載した保険から計算して控除額を求めていきましょう。

まずは生命保険料の新旧、介護医療保険料、個人年金保険料の新旧をそれぞれ合計しておきます。

上の章で記載する保険を選択していると思いますのでその分ですね。

A新制度(一般)
「一般の生命保険料」のうち、「新」と記入した保険料の合計額を記入します。

B旧制度(一般)
「一般の生命保険料」のうち、「旧」と記入した保険料の合計額を記入します。

C介護
「介護医療保険料」の合計額を記入します。介護保険には「新・旧」の区別はありません。

D新制度(年金)
「個人年金保険料」のうち、「新」と記入した保険料の合計額を記入します。

E旧制度(年金)
「個人年金保険料」のうち、「旧」と記入した保険料の合計額を記入します。

 

A,B,C,D,Eの各合計を計算式に沿って再計算

新保険であれば8万円、旧保険であれば10万円以上であれば40000円、50000円と記入します。

A,C,Dの新保険の場合

20,000円以下 =>そのまま記載
20,001~40,000円まで =>2で割って10,000円を足す
40,001~80,000円まで =>4で割って20,000円を足す
80,001円以上 =>一律40,000円

 

B,Eの旧保険の場合

25,000円以下 =>そのまま記載
25,001~50,000円まで =>2で割って12,500円を足す
50,001~100,000円まで =>4で割って25,000円を足す
100,001円以上 =>一律50,000円

※計算結果が1円以下の分は切り上げ。

ここで介護医療保険量の(ロ)は確定します

 

大きいほうの金額を記載

さらに、「旧制度」と「新制度+旧制度」の大きいほうの金額を選んで、書き写します。

 「一般の生命保険料」 「個人年金保険料」の(イ)(ハ)が確定します。

 

一般の生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料を合計

最後に、(イ)一般の生命保険料、(ロ)介護医療保険料、(ハ)個人年金保険料の合計額を計算して、下に書きます。

最大が120000円なので120000円を超えた場合は、一律120000円を記入します。

 

 

保険料控除申告書の記入例(地震保険料控除)

続いて「地震保険料控除」にいってみましょう。

地震保険料控除に関しては特に難しいことはありません。

記載する枠が狭い意外は一箇所を除いて間違えるところはないと思いますので。

 

地震保険料控除証明書のハガキは届いていますか?

1年更新の場合は契約時にもらう保険証書に記載されていることもあるので注意。

ハガキが着てなければ保険証書を確認してみてください。

「保険会社の名称」

保険会社の名前を入力します。長すぎる場合は省略名での記述も可能です。

 

「保険等の種類(目的)

「地震保険」「地震(建物)」「自然災害共済」など、ハガキの「②保険の種類」を転記します。種類名が長い場合は省略可能です。

「保険期間」

「1年」「5年」「10年」など、ハガキの「保険期間」を書き写します。

「保険等の契約者の氏名」

ハガキ「④保険契約者の氏名」にある名前を書き写します。

「家屋等に居住又は家財を利用している者等の氏名」

実際に家に住んでいる人の名前を記入します。自分の名前か、配偶者の名前のことが多いです。

 

「あなたとの続柄」

上で記載した使用者とあなたの関係です。

自分なら「本人」、配偶者なら「妻」「夫」、両親なら「父」「母」などと記入します。

 

「地震保険料又は旧長期損害保険料の区分」

「地震」「旧長期」のどちらかを記載します。

ちなみに旧長期は下記のようになります。

保険期間が10年以上で満期返戻金が支払われる損害保険契約の保険料を指します。
平成18年の税制改正で、平成19年分から損害保険料控除が廃止されました。

 

「あなたが本年中に支払った保険料等のうち、左欄の区分に係る金額(分配を受けた剰余金等の控除後の金額)」

地震保険の記入で一番間違えやすいところがココ!!

ハガキに記載されている「控除対象保険料」を記載します。

ハガキには支払い済みの保険料が記載されていますが間違えないように。

 

地震保険料を計算

地震保険料をBに記載、旧長期保険料をCに記載。

Bはそのまま記載するか最高で50,000円

Cはそのまま記載するか10000円を超える場合は金額を半分にして5000円を足します。

最高で15000円。20000円を超えている場合は15000円ってことですね。

計算して地震保険料と旧長期保険料を足して終了です

 

 

配偶者の人が収入をもらっているなら配偶者特別控除も記載が必要です。

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平成30年分保険料控除申告書のダウンロード

今回書き方をお伝えするのは「平成30年分保険料控除申告書」。

通常は会社から配布してもらえますが貰えない場合は下記のリンクからもPDF形式のダウンロードが可能です。

だだし印刷は両面印刷を行う必要があるので印刷時は注意してくださいね。

保険料控除申告書は紙での提出が必要なの印刷は必須なんですよ。

また下記のPDFファイルにはパソコン上から各項目へ記入も可能です。

必要事項入力してから印刷することが可能です。

 

国税庁資料のホームページより

https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/annai/gensen/pdf/h30_05.pdf

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。