年末調整の年末調整の扶養控除申請書を書いていると寡婦(かふ)と特別寡婦、寡夫(かふ)って言葉がでてきます。
この寡婦(かふ)と特別寡婦、寡夫(かふ)ってどんな人のことを言うの?
年末調整の扶養控除申請書へどのように記載するかをわかりやすく説明します。
年末調整の扶養控除申請書の寡婦(かふ)と特別寡婦、寡夫(かふ)って何?
まず寡婦の漢字が読めないって話もありますね。
「かふ」と読みます。
わたしも最初読めませんでした。
そして寡夫も読み方は同じなんでややこしいことこの上ないです。
さらにこの寡夫と寡婦、意外と該当する人が判断しにくかったりします。
言葉の意味わからないですからね。
そんなあなたが寡婦や寡夫に該当するか確認しましょう。
寡婦や寡夫というのは一度も結婚したことが無い人には関係がありません。
そのため結婚したこと無ければこの後は読む必要はありません。
では結婚経験のある人は先に進みましょう。
寡婦と特別の寡婦とその違い
寡婦は女性が該当します。
まず結婚をしており、配偶者である夫と死別、離婚、行方不明である女性が対象になります。
そして次のうちどちらかを満たす場合に寡婦となります。
(1) 次のいずれかに該当する人で、扶養親族又は生計を一にする子のある人
イ 夫と死別した後、婚姻していない人
ロ 夫と離婚した後、婚姻していない人
ハ 夫の生死の明らかでない人
(2) 上記)に掲げる人のほか、次のいずれかに該当する人で、合計所得金額が500万円以下の人
イ 夫と死別した後、婚姻していない人
ロ 夫の生死の明らかでない人参照:平成27年分 年末調整のしかた 14ページより
上記の記載のままだと寡婦なにか判断に混乱してきますね。
簡単に説明すると以下のようになります。
- 結婚したけど夫と死別、離婚、夫が行方不明で家族を養っている女性
- 結婚したけど夫と死別、夫が行方不明で合計所得金額が500万円以下の女性
離婚したけど500万円以上稼ぐ子供のいない女性は対象にならないんですね。
子供に38万円以上収入がある、元夫から養育費が出ている場合も対象外になるので注意。
この時、右側の枠にある「左記の内容」には以下のよう記載をします。
- 理由(離婚、死去、行方不明)
- 子供の氏名と来年の収入見積もり
- 自分の所得見積額(500万円以下を理由にする場合)
扶養控除申請書には「特別の寡婦」という記載もあります。
- 結婚したけど夫と死別、離婚、夫が行方不明で子供を養っていて収入が500万円以下
これを満たす場合は特別の寡婦となるんです。
寡婦と特別の寡婦の違いは控除額。
控除額が寡婦は27万円ですが特別の寡婦は35万円になります
この時、右側の枠にある「左記の内容」には以下のよう記載をします。
- 理由(離婚、死去、行方不明)
- 子供の氏名と来年の収入見積もり
- 自分の所得見積額
寡夫とは?
寡夫は寡婦の逆で男性の場合の話です。
寡夫の条件は女性より厳しくなっていて以下の条件を満たす必要があります
- 合計所得金額が500万円以下であること。
- 結婚したけど妻と死別、離婚、妻が行方不明の場合
- 生計を一にする親族である子供がいること。
寡夫は特別の寡婦に近いですね。
この時、右側の枠にある「左記の内容」には以下のよう記載をします。
- 理由(離婚、死去、行方不明)
- 子供の氏名と来年の収入見積もり
- 自分の所得見積額
なお寡夫の控除額は27万円になります。
自分が寡婦、寡夫に該当するかわからない場合
自分が寡婦、寡夫に該当するかわからない場合は確認するしかないですね。
確認するなら税務署か会社の事務の担当者ですね。
上で条件を書いているけど所得が500万円という場所があいまいですからね。
寡夫や寡婦として認められるかどうかで控除がかわってきますからね。
昔は65歳以上の両親も養っていれば控除対象になっていました。
でも現在は老年者控除の廃止にともなって寡婦控除・寡夫控除の年齢制限は廃止になっています。
まとめ
年末調整って難しいですよね。
特に意味の解らない用語なんてあると何これ??っておもっちゃう。
わたしも毎年書いているので年に1回だから毎回調べちゃってますからね。
これだけ電子化が進んでいるんだからもっと簡単に書けるようにしてほしいです。