鉄道

JR定期券への学割適用の条件!学生証があれば良い?

JRの定期券を通勤や通学で利用することがあると思います。
これらの定期は同じ区間を頻度が高い割合で利用することが多く、都度切符を購入した場合よりも安い価格で購入することができますが条件はあるのでしょうか。

例えば、通勤定期を購入する場合においては、その会社に在籍していることを証明するために必要な書類等は不要です。

一方、JR定期券への学割適用の条件!学生証があれば良い?定期を購入する場合には、通勤定期よりも割引率が高いこともあり、その学校に通学していることを示すものが必要となります。

→割引率の話リンク

では、通学定期を購入する際に必要となる、その通学していることを証明するための書類とはどのようなものがあるでしょうか。
また、その学校に入学する前に、事前に定期券を購入することはできるのでしょうか。

今回はJR定期券の学割適用の条件とともに、購入に必要な書類について、調べてみました。

JR定期券への学割適用の条件と割引率

JR定期券の学割の適用の条件についてですが、例えば、全ての学校と称するところへ通学する方に対して、学割適用の定期が購入することができるとは限りません。

例えば、JRの場合では、JRから指定を受けた中学校、高校、大学、専修・各種学校の学生・生徒に対して学割定期の購入が適用されます。

従いまして、JRから指定を受けていない学校の場合では、たとえ世間から学校という扱いをされていても、JRとしては学割として通学定期を利用することはできないのです。

例えば、現役の高校生で、JRから指定を受けた予備校にその生徒として通っている場合には、その予備校に通学するための通学定期券を購入することはできません。

また、予備校生や専門学校生においても、JRから指定を受けている学校に通学している場合には、証明書があれば通学定期を購入することができます。

学割適用が可能か確認する方法について

さらに、大学においても通信制の大学などでは、定期券に学割適用ができないこともあります。

学割の定期が購入できるかどうかについては、その学校に確認してみるか、JRの各駅で確認してみるのがよいと思います。

学割適用に必要な書類は?

では、学割適用に必要な書類はどのようなものがあるのでしょうか。

JRの場合では、JRから指定を受けた学校が発行した通学証明書、または通学定期乗車券購入兼用証明書(学生証と兼用)に記載されている通学区間に限り、定期券を購入することができます。

通学区間の定義としては、居住地最寄駅と学校最寄駅との相互間となります。

定期券購入の際には、原則としてこれらの通学証明書か、通学定期乗車券購入兼用証明書の提示が必要となることと、通学定期を利用する場合には、その学校が発行している学生証の携行が必要となりますので注意しましょう。

学割定期券の購入方法、券売機では買えない理由

学割の定期券は券売機では買えません

通勤定期の場合は、購入の申込書さえあれば、新規、継続ともに券売機での購入が可能となります。

これは通勤定期の特性上、割引率自体は都度、切符を購入数よりかは安いものの、いろいろな仕事のスタイルや多様性もあることから、特段に会社が発行する書類は不要となっています。

しかしながら、学割定期券の場合は事情がことなります。

購入時で新規の場合や、新しく学年が変わる時期である4月には必ず窓口での購入が必要となります。

上で説明したように紙の証明書を確認する必要があるからなんですね。

これはその学校に通学しているかどうかを確認するために必要な手続きとなりますので、券売機での購入はできません。

券売機で購入できるのは新規の定期を購入したのちの1年間で、その間であれば、有効期限の1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の定期を券売機で購入が可能ですので、窓口と、券売機との使い分けに注意しましょう。

入学前、学生証発行前の購入方法

新学期などの新生活のシーズンでは、定期券売り場には長蛇の列ができます。

また学割が適用された定期を購入する場合、新学期や新入学の4月は定期券を購入する方も多いこともあり、少しでも並ばずに、かつスムーズに定期券を購入したいと思われる方も多いはずです。

では学割適用の定期券を事前に購入することはできるのでしょうか。

例えば、学生証の発行の前に、その学校の合格証書などの学校が発行する書類で購入することはできるのでしょうか。

その答えはノーで、学生証発行前の通学定期を購入することはできませんので、注意しましょう。

この理由としては、学割が適用される定期は、あくまでその学校に通学、在籍していることを示す必要があります。

例えば、合格証書の場合では、その学校に合格し、入学を許可されたことを示すものであり、学校に通学、在籍していることを証明するものではありません。

さらに、通常の通勤定期券とは異なり、通学定期の場合は割引される率が高いため、通学、在学をしているものを示す必要があります。

例えば、東京から横浜間のJRの通勤定期と通学定期との料金比較をしてみます。

通勤定期の1ヶ月は13,900円、3ヶ月は39,610円、6ヶ月は66,700円となります。

一方、通学定期の場合で大学生では、1ヶ月は7,850円、3ヶ月は22,340円、6ヶ月では42,360円と、約6割程度の価格で利用することができます。

さらに、高校生の場合は大学生の価格よりもさらに安くなり、1ヶ月7,060円、3ヶ月では20,100円、6ヶ月では38,120円となります。

そして中学生では、1ヶ月5,490円、3ヶ月15,630円、6ヶ月29,650円と、通勤定期の半額以下となることになります。

このように、通学定期の割引の特性を踏まえると、学校に通学、在籍していることを示すものがなければ不正利用の温床になりかねないため、学割適用の定期券を購入する場合には、証明書が必要となります。

なお学生証が定期券の購入証明をして利用できる場合には、居住地の住所の記入や、写真つきの学生証でなければなりません。

→学割定期券の代理購入は可能なのか?

まとめ

学割の定期券については、購入できる条件が複雑ですので、購入する場合には、大学の窓口、もしくはJRの駅の窓口まで問い合わせをしてみると良いでしょう。

またJRの駅の窓口で、大学に近い最寄駅では、学割の定期購入について詳しく理解されていますので、通学購入に迷いが生じた場合には、駅員さんに確認してみましょう。

くれぐれも不正な乗車とならないように、注意しましょう。